講演者の最初は孫正義さんの弟の孫泰藏さんと、札幌南高校出身のヤフー上級執行役員の宮澤 弦さんの、女性キャスターが司会での対談でした。
 その中で、宮澤さんが、就学前に札幌交響楽団の団員だったお父さんに連れられ全道を毎日旅して歩く生活をしていた事を語ってくれました。
 お父様がなぜそんな事をしたかというと宮澤さんの創造力を開花させるため、自然の中にほったらかしにしたいと思ったからのようです。
 子供一人を完全放任でほったらかしにするのは危険なのでお父さんが付き添って、色んな地域の自然を体験させようと旅行で連れ回したようです。

 実は、私も旭川動物園の麓の東旭川という、もの凄く色んな生き物がいる自然豊かな土地で育ち、夏場に余りに昆虫採集をしたがるので、保育園を特別にお昼ご飯を食べた後に帰っていいようにしてもらっていました。
 つまり毎日半ドンですね。

 ですから私も大体同じような経験をしているのです。

 なるほどと思ったのは、孫さんのように成功した起業家に同じような幼少期の過ごした方が多いとお話された事です。

 孫さんと宮澤さんは「就学前は特に、過度に習い事をさせるのではなく放任した方が後々伸びが良いというアメリカの研究成果もある。」と言ってました。

 私の就学前の生活を振り返ってみるといつも矢野顕子さんの『ご飯が出来たよ』という曲を思い出します。

 自然には人間の創造力・想像力を伸ばすための多くのものが用意されていると思います。

 ユング心理学者の河合隼雄さんが言う『寝ている子供に、鳥や狸、トンボ、蝶などの虫が窓から覗いて見守っているような感覚、安心感』は、成人した時の強い自己肯定感を育むと思います。

作曲のために脳をフル回転させ育てるピアノ教室

 しかし、まったく習い事をさせない方が良いのか?と言うとそれは違うと思います。

 先日のTVで東大生が過去にしていた習い事で一番多かったのがピアノです。
 ポール・マッカートニー、エリック・クラプトン、チャー、渡辺香津美。言わずと知れた天才的なミュージシャンであり、ギターの天才ですが彼らには一つだけ共通点があります。
 幼少期からピアノを習っていた事です。

 ピアノやバイオリンでプロを目指すには小学校に入ってからでは遅いそうですが、実はピアノは全脳を育てるのに非常に良い事が科学者の研究で分かって来ています。

 何故かと言うと、右手と左手で同時に別な事をするので左脳と右脳の両方を使用する。手を使う事はご存知のように脳に刺激を与え活性化します。
 さらに、楽器の演奏方法を学ぶと脳がフル回転して、音楽を鑑賞する脳の状態から音楽を作詞・作曲するミュージシャンの脳の態勢に変わる事が分かって来ました。
 つまりクリエーター脳を創って行くのです。
 音楽を鑑賞するだけだと脳の本の一部しか使われないのです。

 私も昨年からエレキギターとアコースティックギターを始めましたが、練習すると不思議な感覚になります。
 疲れている時ほど、弾くと頭がスッキリリフレッシュして頭のモヤモヤや悩みが消し飛んでしまうのです。
 これは、練習で日常生活では使われていなかった脳の部位が一気に使われクリエーター脳になるからだと思うのです。
 そして、腕が上がれば上がるほど作詞、作曲に興味が沸いて詳しくなっていき簡単に曲が作れるようになって行きます。
 プロのギタリストも「少しでも良いから毎日練習しなさい。疲れている時ほど練習しなさい。」と言ってます。

両手を使ってキーボードを打ち必死で論理的に考えるプログラミング学習

 プログラミングもキーボードを左右の手を別々に動かしてプログラムを打って行きます。さらに、自分の作りたいプログラムを一生懸命想像力を働かせ、アイデアを出し流れ図などの設計図にまとめそれを元に打って実行します。
 楽器の演奏はコードなどの楽典や楽譜を一生懸命記憶しなくてはいけないように、プログラミングも予約語と言われる英単語な文法を絶えず覚えていかなくてはいけません。
 ですから、楽器の弾き方を習うのと同じような効果が期待できると思います。

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