何故ベストを尽くさないのかの画像

 今日は。
 札プロの横田です。

 私は、プログラミングスクールを経営する前に、札幌市の月寒東で『横田進学教室』という小中学生対象の個別指導学習塾を10年以上経営してきました。

 開業から、一貫して、全国私塾情報センターの会員となり元四谷大塚の札幌進学教室入江塾長など多くの学習塾経営者と情報交換しお付き合いさせていただきました。

 学習塾業界に入ると、すぐに学習塾についての一般には知られていない常識を知る事になります。

 「学習塾に入会した子供の80%以上が少し成績を向上させて、そのまま停滞する。伸びても内申書ランクで1ランク上がる程度である。
 「残りの10%が成績を大幅に向上させ、さらに残りの10%が成績を下降させる。」
などは一例です。

 「家庭教師ののトライは、その名前、渡来が表すように韓国の○○教会の経営である。
 TBSが告発の番組を作ったがトライが電通に依頼して放送を潰した」
 といったことも、全国私塾情報センターの経営セミナーなどで知りました。

 もし、この噂を嘘だと思うのなら、お知合いの塾の経営者に直接聴いていみて下さい。
 ほぼ全員、「そのようであると聞いています」と答えてくれると思います。

 この『成績が少ししか伸びない』という事実は、学習塾を投資の対象として考えた場合、あまり良い投資銘柄とはいえないということです。

 学習塾の費用の平均は一月3万円ですので、中学3年間でおおよそ100万円。

 これが成績を上げて私立にいくところを公立に進学出来たなら、少し得するかなといった程度ですね。

なぜ成績が伸びないのか?

 では、なぜ成績が伸びないのでしょうか?

 それは、その子の成績は自然現象だからでしょう。

 その子の伸長も体重も、身体的な特徴も全ては自然にそうなっているものですよね。

 そういった子供に大幅な成績の向上を迫るのは、やせっぽっちの子供にエリート・アスリートのような身体になるように強要するのと同じことだと思います。

 人間の素質・個性は学校の勉強のみではないですから、静かに見守って、その子の良さは何か?、どういう個性の持ち主なのかをじっくり観察し、折に触れて少しで良いので優れた点を褒めてあげると良いと思うのですが、その話をご父母にすると

 「それは先生が言うべきことではない。あなたの仕事はお金をもらって成績を上げることなのだから、成績を上げて下さい」

 と言われました。

 このようなケースは、まさに金で塾の経営者や講師の頬をひっぱたくのと同じで、相手への尊敬の念など何もなく、つくづく「学習塾とは人間のもっともドロドロした欲望を満たすために存在するものなのだなあ」とやり切れない気持ちになりました。

どんな分野でも優れた素質の子供を指導する方が、当然高い成果を挙げられるます

 学習塾は他の学芸やスポーツと同じで、生まれながらに素質のある子供ほど指導効果が表れます。

 また、そういった『成績が元々上位の子』をより伸ばす塾の方が繁盛し評判も良くなります。

 逆に、学習不振の子供を綿密に指導した場合、多くは指導者がへとへとに疲弊していまくいきません。

 現在でも帯広市に『英明塾』という学習塾が存在しますが、この塾は元々はSさんという塾長が

 『成績不振の子供の成績を大幅に向上させる方法』

を研究して、サルトルの『即かつ対自』理論にヒントを得た独自の指導方法を開発し、主に医師のご子息に月謝20万円から30万を受け取って、お子さんを寮に入れて寝食を共にして指導していたものです。

 三重県津市の学習塾EISUの山本千秋社長に紹介され、1日研修ということで帯広の校舎で指導内容を教えていただきました。その時は

 「横田進学教室を英明塾札幌校にしないか?」

というお話でしたが、私は何につけても完全に自由にやりたい人間なのでお断りさせていただきました。

 研修に行くと、Sさんは「もうお金はいらない」というぐらいに儲かっていて高級外車のBMW9シリーズに乗っていたのですが、さかんに「疲れました」と言っていました。

 S塾長はその後、数年して教え子に塾を高額で譲って引退してしまいました。

 理由は、疲れ果てて病気になってしまったからのようです。

 結局、その後の英明塾は平均的授業料の普通の塾になったようで今も永続経営されています。

 果たして当時の英明塾は、成績不振の生徒さんの成績を大幅に伸ばせたのか?

 恐らくですが、EISUの山本社長さんも言っていましたが「少しずつ上がっていった」のでしょうが、ほとんどは大幅にはあがらなかったのではと思います。

 

成績が大幅に向上するケースに共通すること

成績が大幅に伸びる10%のお子さんのケースとはどのようなものなのか?

 簡単いうと『やればできる子』です。要領があまり良くなくどちらかと言えば不器用で、大器晩成型で努力を厭わない素直な子供ですね。

 横田進学教室での一例を挙げると、小学6年生で学校でクラスの真ん中ぐらいの成績の女のお子さんが中学3年生の時に学年2番になり、そのまま札幌市内の有名進学校である旭丘高校に合格して、高校3年間を学年5番以内で通し、東京女子大に推薦で進学した生徒さんもおられます。

 その他に、中学3年生の春に入会し「多くは望まないけど、札幌市近郊のどこかの公立高校に合格させてほしい」と言われ、1年で内申書をオール2からオール4にして札幌市内の公立高校に合格させたこともあります。

 この時は千歳の公立高校なら楽々合格できる状況で、思い切って札幌の公立高校をご本人が受験したいと言い出し、「私は可能性は十分あるので受けさせてあげて下さい」というと、お母さんは「私はどう考えても合格できると思えない。だったらあなたが責任を取って下さい。」と言われました。

 結果は合格で、 こうなると、もう『ドラゴン桜』ですね。

 このようなケースでは、ご本人にもともと潜在能力があり、通塾前に過程でお母様がお子さんに毎日学習する習慣をつけてあげていることなど、素質を開花させるための基盤が整っている事がほとんどです。

 ところで、このケースの場合、東京女子大に進学した生徒のお母様には非常に感謝されましたが、公立高校に合格したお母様には感謝されませんでした。理由は

 「元々、息子に素質があったのではないのか?そうならばもっと楽に早期に楽々合格できる成績にしてほしかった。そうでなかったのは塾の指導の落ち度ではないか?一般的な塾ならどこでも当たり前にできることなのではないのか?」

 といった言い分でした。

 私は「入会の時に、どこでも良いから公立校に合格させてほしい。と嘆願されましたよね。そうであれば、それはないのではないでしょうか?」

 というと、お母様は黙ってしまってそれ以降何も話しせんでした。

 救いは合格の日に、息子さんがカンカン怒って、お母さんに抗議し「母の発言には僕も強硬に抗議しました。僕は本当に努力したのです。何を言っているのでしょうねえ。」

 と会いに来てくれたことです。

 私は「お母さんを責めてはいけないよ。産んでくれた人なのだから。お母さんには何か事情があるのでしょう」と諭しました。

 なぜ、お母さんは感謝しなかったのか?

 それは、人間は余りにも急激に状況が好転すると、欲が出て来て欲望の虜になって自分を制御できなくなるからだと思います。

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