「うちの子には、将来どんな環境でも生き抜ける創造力を身につけてほしい」

 そう願う保護者の皆様に、ぜひ知っていただきたい科学的事実があります。

最新の脳科学において、**創造力や問題解決能力を司る脳の部位が完成するのは「25歳」**であると言われています

 この時期を逃すと、後からこれらの能力を育成することは極めて困難であるということが、多くの学術論文で明らかになってきました。

 今回は、当スクール代表・横田昌彦の実体験と科学的知見を交え、各年代で本当に必要な教育とは何かを紐解いていきます。

 5歳まで:都会の教室より「圧倒的な情報量」を持つ自然へ

 幼少期の脳にとって、最も良質な「栄養」は、塾での先取り学習ではありません。それは、自然界という、予測不可能で情報密度が圧倒的に高い環境での自由な活動です。

【科学的エビデンス】
 レスブリッジ大学の**セルジオ・ペリス博士(Dr. Sergio Pellis)**は、著書や論文(The Playful Brain等)において、幼少期の「遊び(自由な活動)」が前頭前野の神経回路を物理的に形成し、実行機能や情緒制御を強化することを証明しています。

【代表・横田の原体験】
 私(横田)は幼少期を旭川市の東旭川で過ごしました。そこは驚くほど多くの昆虫や鳥たちが生息し、世界一はっきりとした四季が巡る場所でした。
毎日、虫取りや生き物の採集・飼育に明け暮れ、教員住宅の仲間たちとスキーや雪だるま作り、粘土細工、模型飛行機作り、木琴演奏に没頭しました。その遊び仲間の中には、後に世界的な漫画家となる寺沢武一氏(当時は旭川小学校の生徒で、私の父が担任でした)もいました。この「腹いっぱいの遊び」こそが、私の創造力の原点です。

【成功者の共通点】

 LINEヤフー専務執行役員の宮澤弦氏も、ピアニストである父の方針で、幼稚園を休んで全道の港を巡るなど、多様な刺激に触れて育ったといいます。宮澤氏は講演で、**「幼い頃から複数の習い事で時間を埋めることは、成人後の伸びを阻害するという研究結果(米国の教育学等)が出ている」**と述べています。
 また、ジェフ・ベゾスビル・ゲイツといった大起業家がモンテッソーリ教育(自由活動を重視)を受けていたことも、偶然ではありません。「お受験」とは対極にある「自由な試行錯誤」こそが、脳の土壌を作るのです。

小中高:日本型教育が招く「創造力の減衰」

 中学・高校と進むにつれ、意識的な教育を行わない限り、子供たちの創造力は「減衰」していきます。

【科学的エビデンス】
 心理学者**J.P. ギルフォード(J.P. Guilford)**は、知能を「収束的思考(一つの正解を導く)」と「発散的思考(アイデアを広げる)」に分類しました。日本の教育は前者に偏重しており、これが創造性を司る脳回路(前頭前野、辺縁系、海馬など)の構築を阻害します。
創造力育成教育についての投稿記事使用画像

 当スクールでスクラッチ(Scratch)を使ったゲーム制作を指導していても、異性の目を意識し始める小学6年から中学生になると、放っておけば**「こんな作品は簡単すぎて恥ずかしいのではないか」**といった自意識が働き、無邪気なアイデアを形にする力が明らかに弱まります。

 大学受験もまた、この「創造力脳」の伸長を著しく阻害し、収束的思考に特化した論理的思考能力へと脳を偏らせてしまう要因となります。

18歳〜25歳:決定的な「最後の6年間」とエリート教育の罠

 大学入学から修士課程を修了するまでの時期は、脳の回路を完成させる「最後のチャンス」であり、最も決定的な時期です。

【科学的エビデンス】

 国立精神保健研究所(NIMH)の**ジェイ・ギード博士(Dr. Jay Giedd)**らの研究により、前頭前野の髄鞘化(神経伝達の高速化)が完了するのは25歳頃であることが示されています。

 この時期に、学際的に多様な分野を学び、部活動、バイト、旅行、インターン、瞑想などを通じて多くの挑戦と試行錯誤をすることが、学術的にも重要とされています。

 しかし、日本の現状はどうでしょうか。

 東大・京大等の法学部: 1年生から国家試験や司法試験の「正解がある暗記」に明け暮れる。

 医学部・薬学部: 膨大な知識を強制的に暗記させられ、自由選択の余地がほとんどない。

 このような環境は、芸術的感性や想像力を育成する点において、**「最悪の環境」**といえます。

脳の「石灰化」と、共感性の欠如という悲劇

 特に深刻なのは、法学部を出てキャリア公務員や検察官、裁判官といった職に就くケースです。前例踏襲を重んじ、「推定有罪」の論理で進む組織でのハードな研修は、脳をいよいよ「化石化」させていきます。

 日本の「人質司法」や自白の強要といった悪評名高い現状が、改善の要望を受けてもなお頑なに変わらない理由。それは単なる思想の問題ではありません。脳自体が萎縮・石灰化し、人の喜怒哀楽や苦しみを感じる「共感の回路」が欠損した人間を、組織が再生産してしまっているからだという仮説が成り立ちます。

【科学的エビデンス】
 シカゴ大学の神経科学者**ジャン・デセティ(Jean Decety)**の研究では、共感性は前帯状皮質や島(とう)といった脳部位が関与していることが示されています。しかし、共感を使わない訓練を長期間続けると、これらの回路は機能不全に陥ります。

 例えば、部下への犯罪行為を行いながら、真摯な反省や同情を見せない北川健太郎(大阪地検元検事正)のような事例は、脳がそのように石灰化し、もはや「感じようがない」状態にあることを示唆しています。
 性犯罪者の更生カウンセリングに何年もかかるのは、この「共感の回路」を一歩ずつ、物理的に開発し直す作業だからです。そして、その回路が再構築できるかどうかは、個々の脳の可塑性に依存しています。

結びに:プログラミング教育で「自由な脳」を守る

 脳のハードウェアが完成してしまう25歳というタイムリミット。

 私たち札幌WEBプログラミングスクールが、単なるスキルの習得を超えて「自由な創造」を重視するのは、お子様の脳が柔軟なうちに、一生ものの**「発散的思考(創造的回路)」**を確立してほしいと願っているからです。

 暗記や正解の追求に飲み込まれる前に。
 自分の手で、自由に、新しい価値を創造する体験を。
 それが、25歳以降の人生を、そして社会をより豊かにする力になると信じています。

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