現在、財務官僚が文書の改ざんをしてしかも嘘をつきまくり大問題になっていますね。
 問題となった官僚は、ほとんどが東京大学法学部や経済学部卒の国家上級職という試験に合格した文系エリートコースの最高峰の人達です。
 今まで、教育ママお勧めのコースは文系なら東大法学部に言って官僚になる事。理系なら医学部か東大、京大などの理系学部に行くこと。

問題を自分で作って自分で解決する力こそ重要

東京大学安田講堂
 今回の森友・加計問題に関係した役人や政治家などの関係者にはいくつかの共通点があると感じました。
 その一つに彼らが過度の受験勉強をして来た世代であり、その勝者と安倍総理のように受験戦争の敗者とも言えるであろう不本意に大学に進学した人達です。
 確かに官僚には人事や恐らくは暴力をチラつかせての脅しや圧力があったのでしょう。
 それにしてもその圧力を上手く立ち回る駆け引き戦略といったものがまったくもって乏しいように感じます。
 学校の勉強はすればするほど知的な能力が貧しくなっていくのではないでしょうか?

 ここで中学、高校での教育の内容を考えてみましょう。
 学校では極端なまでに記憶力が重視され、答があらかじめ一つに決まっている問題があり、その問題の答を探り当てる事を求められます。これは前頭葉とともに言語や論理的思考能力を担当する左脳を駆使させます。
 しかし、新規に事業を起こす。発明・発見をする。芸術作品や娯楽作品を創るなどの知的な生産の場合、課題への敏感さと言って、自分が何をすべきか?解決すべき課題や問題は何か?自分が創りたいものは何か?を自分で発見しなくてはいけません。
 つまり、受験エリートは創造力や戦略性といった面でも高い能力があると言う保証は何も無いのです。
 創造するためには物事を空想する力=想像力や、美しいものに感動する感性や直観力、人の心情を理解する感受性が必要となって来ます。
 
 脳細胞と細胞同士をつなぐニューロンが完成するが22歳と言われています。丁度大学卒業の年齢ですね。
 そうすると、成長期には暗記中心の思考力重視の勉強だけでなく、良質な読書や良い音楽や絵画などの芸術の鑑賞、旅行や自然の中、都市のあらゆるシーンへの接触、恋愛や友人との付き合いなどをたくさん経験した方が柔軟で創造的な脳を作るであろう事は誰でも理解できると思います。
 その成長期に、あたかも身体の左半分だけをウェートトレーニングのようにガチガチに鍛えるような学習に大半の時間を費やし、大学に入学後も東大や京大の法学部のように受験勉強の延長のような国家上級試験や司法試験対策の勉強をしたらどうなるか?
 恐らく、大学2年位でガチガチの硬い頭となり、創造力や感性は死んだも同然となると思います。
 さらに官庁などに就職した場合、連日夜中まで書類中心のお役所仕事をしますので、頭はさらに硬くなるでしょう。

 この理屈から推測すると、知的生産能力を阻害する最悪の進路とは、中高一貫の男子校か女子高に進み、東大、京大の法学部や国立の医学部に進み、役人や医師になるコースです。
 なるほど「このハゲ~~~!」と罵倒した豊田真由子さんやセクハラの福田事務次官などが、あのような言動をする事もまったくもって納得出来るではないですか。

ヒット曲の無い時代とミュージシャンの創造力

 現在は昔と比べると大衆音楽のヒット曲がほとんど生まれない時代です。これは音楽がコピーされCDが売れなくなったのでミュージシャンになっても儲からなくなった。そこで才能ある人材ががこの分野を目指さなくなった。という事もあるでしょう。
 しかし、過度の受験勉強をして来た若者の知的生産能力・創造性が弱い事も原因なのでは無いでしょうか?この事と20代、30代の若年層の極端とも言える保守化は相関しているのかもしれません。
 昔の荒井由実や吉田拓郎、桑田佳祐のようなミュージシャンは、実にゆったりと様々な体験をして大人になっています。
 いわゆる森が豊かでないと魚も育たないように、子供も多くの体験と学びをしなけれな創造力は身につかないのではないでしょうか?

創造力を育てる教育を目指します

 結論として、今までの学校教育のような教育では駄目な訳です。すればするほど馬鹿になってしまいます。
 特に学校の勉強の多くは実社会では役に立たない、人生の目標を決めるための役にも立たないと言う特徴があります。肝心の政治などの知識はわざとでしょうが学校教育のカリキュラムからは省かれています。
 今の若者のどれだけが、日本にどんな政党があるか知っているのでしょうか?選挙に行っても何をして良いかもわからない。

 創造力を育てるには、例えばロボット教室なら、決められたロボットを組み立てるのでは無く自分でアイデアを探し自由にロボット作っていく。一作ごとにより高度なロボットになるよう支援するような授業でなければいけないでしょう。
 プログラミングであれば、世の中であるいは身近な生活でどんなプログラムが必要かを常に考えていくような授業で無くてはいけないでしょう。

 札幌WEBプログラミングスクールでは、創造力、問題解決能力のある人に育つためのカリキュラムを新たに考案して実施していく計画を立てています。
 このカリキュラムは近日中に発表します。

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