今日お話しすることは札プロの小中高校コースの『良いアイデアの出し方』でも必ずお話していることです。

 さて、ノーベル賞受賞については何人もの人が受賞者のことについて研究発表しています。

 高学歴以外はほとんど共通点は見つからなかったなかでたった一つ見つかったそうです。

 それは・・・・・

 文理両系なこと。

 日本初のノーベル賞受賞者、京都大学の湯川秀樹教授は学者の家系に生まれ、祖父に小さい頃から漢籍(儒教の経典 論語や易占いの易経など)を習字と一緒に叩き込まれたそうです。

 湯川さんの受賞理由となった『中間子理論』は昼寝しているときに、中国の老荘思想で有名な『胡蝶の夢』を見てさらに、友人である日本独自の哲学を確立したといわれる京都大学教授西田幾多郎と西田の親友である仏教学者の鈴木大拙の思想がヒントになったそうです。

 それに、禅宗(師匠が「男子一生の面目はなんだ!」とかなぞなぞのような問題を出して弟子がそれに即答える仏教の宗派。 座禅を組む仏教ですね。)の無門関というテキストがあるのですが、それもヒントになって完成されたそうです。

●ゼネラル・エレクトロニクスの名経営者と言われたジャック・ウェルチに

「もしこの世にビジネスの神様がいるとしたら、それはピーター・ドラッガーただ一人だ」

と言われたドラッガーは著書で、

「大企業の名経営者の多くに共通しているのは経営以外に、それとはかけ離れた精通する分野が少なくとも一つあることだ。」

と語っています。

 そのエピソードとして、ある名経営者のお葬式に行ったところ、その奥様が不思議がったぐらいアメリカの歴史学会の重鎮が集団で弔問してきたことを挙げています。

 ドラッガーはなぜ彼らが今日来たのか?本人とどういう関係にあるのか質問したところ、逆に驚かれ

 「知らなかったのですか?彼は歴史学会で画期的で重要な論文を数々発表し、我々の歴史研究に彼無しではありえない前進をもたらしたのです!」

 と答えたそうです。

 このもう一つ精通する分野は、例えば工学が専門なら英文学とか、演劇だとかできるだけ極端に離れた分野の方が良いとドラッガーは語っています。

●実はスクラッチを発明したMIT=マサチューセッツ工科大学も、今は文学部も擁する総合大学ですし、日本のMITとも言える東京工大も昔は私の大学の先輩である文学者の伊藤整やそのライバルだった江藤淳を教養課程の教授にして出来るだけ文系の教授陣の層を厚くするよう努力してきました。

 現在もTVによく出てくる茂木健一郎氏を客員教授に迎えていますが・・・・茂木さんは、だいたい脳科学者と称していて学会にも所属していませんからねえ。(笑)

 眉〇ものといっても良いかもです。

●以上のような研究結果をもとにすると、ノーベル賞を取るのに高校時代から数学や理科に集中し、大学でもひたすら専門分野に寸分惜しんで没頭するの、もっとも受賞にほど遠い努力の仕方と言える訳です。

●何せ、もう一つ受賞者に共通することが西田幾多郎が毎日京都の鴨川沿いを散歩して『哲学の道』ができたように、ヒマ・・・つまりボ~~~ッとしている時間が多いことですから。

これは先日のNHKでも紹介していましたね。

「NHK スペシャル シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク

 第5集“脳” すごいぞ! ひらめきと記憶の正体」

https://www.nhk.or.jp/special/detail/20180204.html

●実は人間には文系・理系という明確なタイプの差はないと科学的にも証明されており、先進国で高校に文系・理系クラスがあるのは日本だけだそうです。

 韓国がどうなのかは分かりませんが。

★お受験に熱心なお母さんが良いと思う努力方法はだいたい職業的に成功する逆を行っている。
 というのが私の長年の経験からの所見ですねえ。(笑)

★統一教会との関係で非難されている下村博文元文部大臣が

「旧帝大や早慶、一橋、東工大以外の地方の大学に文系学部は要らない。」

とかつて発言しましたが、これがいかに貧弱な見識なのかお分かりいただけたと思います。

 下村さんの卒業した大学ってちゃんとした事を教えていないんじゃないでしょうか?

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