朝日新聞と河合塾による2021年の775校を対象にした共同調査で、必修科目や選択科目として新科目の『情報』を「課す、課す方向」と回答した大学が、大学入試共通テストは13%、個別試験が3%であることが分かったそうです。
これによると、共通テストや個別試験で「情報」と課すことに、全体の7割から8割が「検討中」や「分からない」と回答したそうです。
2025年度入試(一般選抜)での「情報」の取り扱いに関する大学の意向
<大学入学共通テストと個別試験で「課す・課す方向」と回答>筑波技術大、京都府立医科大、札幌大、千葉工業大、東洋大、神奈川大、京都精華大など
<共通テストで「課す・課す方向」と回答>秋田大、群馬大、金沢大、福井大、名古屋工業大、大阪教育大、九州工業大、公立諏訪東京理科大、独協大、国学院大、中央大、立教大、関東学院大、桃山学院大など
<個別試験で「課す・課す方向」と回答>東京情報大、駒沢大、倉敷芸術科学大
<共通テストでも個別試験でも「課さない・課さない方向」と回答>奈良県立医科大、仙台大、独協医科大、昭和薬科大、聖心女子大、日本歯科大、兵庫医科大、九州共立大、産業医科大など
※朝日新聞 2021年9月20日 朝刊記事から(参照)
ただし、「国立大学協会の方向性や高校の教育現場の状況等については、利用方針が変わる可能性がある」と答えたり「個別試験については作問等の課題が多く、出題を見送る可能性もある」と答えた大学もある。
さらに共通テストでは2025年は浪人生は高校で必修の「情報」を履修していため不利にならないよう浪人生用ので問題を用意するといっています。
入試科目『情報』の問題内容と受験対策方法
問題は、共通テストおよび個別試験の内容と難易度で、これは文部科学省で発表しているサンプル問題を参照すると、単にコンピュータに関する幅広い知識を問うのではなく、プログラミングの中核である論理的に処理の流れを想像したり、トレースする力が問われています。
ですので、一部の商業高校や工業高校で受験者と合格者のいる社会人のためのプログラマへの登竜門である『経産省 基本情報技術者試験 午前・午後試験範囲』の学習で十二分に対応できると思います。