ChatGPTを使い倒して:生成系AIの威力と弱点
AIに関する、私の一押し本です。

ここ2週間ほど、私はChatGPTと『AIのべりすと』を使い倒してみました。

今日は前回の記事に続き、現状での生成系AIの利点と問題点について語ります。

生成系AIとは何か?

生成系AIとは、こちらの要求に従って文書や小説、合成画像など何らかの作品を作り上げる人工知能です。

病名を判断するような医療専門家システムは生成系AIではありません。判断系AIとでも言って良いでしょう。

結論として、深層学習のみで作られたAIは、人間の専門家のような判断や創造活動はとうていできません。

 優れた医師や科学者、芸術家がどのように創造的な活動を行うのかは、ほぼまったく解明されていないのです。

 人間の脳は宇宙とともに最後のフロンティア(未開拓地)とも言われ、まだほとんどの事が分かっていないのです。

生成系AIが雑多なコンテンツから共通の方法を見つけ出すための深層学習用のデータは、ChatGPTに出資したFacebook(Meta)に投稿された記事やメッセージ、GoogleがインデックスしたホームページやGmailで送信された内容に限られています。

ゆえに、大型書店の本や有名大学の図書館の本、科学者の論文などは全て読ませていません。

さらに、優れた物理学者や医学生理学者、数学者の頭脳の中身は何も理解していません。これらの科学者の論文はABC予測の望月教授の論文のように、同業者でも難解で理解しづらいものです。

日本の歴史の古文書など、あの毛筆で書かれた手紙をどうしたらAIに読ませて認識させることが出来るのか?

以上のような理由から、意外かもしれませんが、ChatGPTは少し難しいプログラム作成や数学の答案作成が苦手です。

参考ページ『チャットできるAI、ChatGPTが「そこまですごくない」理由。見えてしまった限界』。

優れた小説家や作詞家レベルの文学作品も作れません。作れるのは夏目漱石や川端康成の作品のような作品です。

「吾輩は猫である。名前はまだない」とか「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」など。空前絶後、これしかないという一文、名文は、どだい夏目漱石や川端康成の頭脳がAIに入っていないので作りようがないのです。
つまり、生成系AIは人間の知能に似ていますが、極々限られた能力しか持っていません。

生成系AIの莫大な研究費

この生成系AI開発には莫大な研究開発費が掛かります。ChatGPTを開発したOpenAIは非営利法人ですが、最近始めたChatGPT月額制有料プラン以外収入がありません。

しかも、より高度な開発を進めるため世界に22000人しかいないと言われるAI開発プログラマーを高収入でGoogleなどからスカウトしたため、500億円に近い赤字を出しています。

 ここから最初の出資者であるイーロン・マスクが手を引き、独自のAI用半導体開発に乗り出すと発表し、Microsoftがこれから先数年で数十億ドルと言われる日本円で6000億から7000億の出資をしていくと発表しました。OpenAIは今後の約10年で14.5兆円必要とも言っています。

現在の生成系AIというのは、前にも言ったようにネット上の記事やメールなどの文書を深層学習によって読ませただけのものです。それをさらに進めるだけで軽く兆円単位の開発費が必要となります。

となると人間の知的活動や職業がAIにどんどん取って代わられるというマスコミの煽りは大変過大な報道だと言って良いでしょう。

優れた発明や発見をするAIの開発にいったいどれだけの開発費が掛かり、何年かかるのか?さらにそれで地球温暖化ガスがどれほど排出されることになるのか?

開発を進めるのはOpenAIだけではありません。

掛かる資金を各国政府が惜しみなく援助した場合、日本に落とした原爆のように、毎年、国家予算並みのお金が掛かるといった、笑えるような事態になってしまうのです。

しかも、AIのサーバー群(コンピュータ)は現在、もの凄い地球温暖化ガスを排出しています

OpenAIだけで、韓国の2分の一、世界の1%を輩出しています。

これを防ぐには現在より圧倒的に計算量が少なくて済む、簡単に言うと処理効率の高いCPUやGPU(CPU=中央処理装置+グラフィックスボード)を開発しなければなりませんが、その開発と量産には、また莫大な電力と水が必要になります。

すでにOpenAIのトップは、優秀な研究者のGoogleからのスカウトで多額の資金を使ったため画像合成など次の機能の開発が全く思うように進んでいないことをネットで告白し、すぐ記事を削除しました。

OpenAIの実質的なオーナーはMicrosoft

MicrosoftはなぜOpenAIに投資するのか?

 実は数年後に非営利法人のOpenAIは株式会社に移行します。

 その際に発行される株式はまず出資者に出資額に応じて渡され、その後OpenAI経営陣、研究者に配分され、最後に一般職員に配布されます。

つまりこの時点でMicrosoftがOpenAI筆頭株主となり実質的なオーナーとなり巨額の資産を得ることになります。

イーロン・マスクはGoogle AIにライバル心を燃やしOpenAIを独占しようと図りましたが、『OpenAI経営陣+Microsoft連合』と喧嘩して敗れ今回自分で半導体とシステムを開発することにしたそうです。

だからChatGPTは本体そのものをアカウント作成して利用することもできますが、Microsoftネット閲覧ソフトEdgeにBing AIの名前で標準搭載され、しかも最新版ChatGPT4.0を利用可能にしています。

これはChatGPTが Microsoftに出資代わり独占的ライセンス契約結んでいるからです。

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